この記事では、イスタンブール市内のバスの乗り方、
注意点、治安などについて、わかりやすく、詳しくまとめています。
是非ご覧いただいて、参考にしてください。
イスタンブールでは、似た名称・同じ名称なのに
全く違う場所であることがある
イスタンブールでは、全く違う場所なのに、
同じ駅名、バス停名が付けられていることがあります。
しかも、一つのバス路線の中で、全く別の場所なのに、
全く同じバス停名であることもあります。
その場合、同じ名前のバス停でどっちのバス停で降りなければいけないのか、
十分注意する必要があります。
また、イスタンブールには「イスタンブール国際空港」という空港が、
なんと2つもあります。
それぞれは、かなり距離が離れていて、かつ全く別の空港です。
その「イスタンブール国際空港」とは、
「アタチュルク国際空港」と「サビハ・ギョクチェン国際空港」です。
どちらも「イスタンブール国際空港」と呼ばれるのに、
全く別の空港を意味しますから、
ご注意ください。
イスタンブールという都市の重要性について
日本からトルコに来る場合は、ほとんどの飛行機は、
トルコの地方に行く場合でも、一度イスタンブールを経由しますから、
イスタンブールのバスの乗り方を知っておけば、
乗り継ぎ時間でもあちこち見回ることも可能でしょうから、
ひととおり読んでおいて、
「あ、こんなことも書いてあったな」という程度でも良いので、
頭に入れておかれると良いと思います。
また、もしあなたが、イスタンブールで生活するとなった時には、
バスを使わない手はありませんから、
この記事を熟読して、役立ててくださいね。
イスタンブールカードというICパスについて
イスタンブールのバスに乗ろうと思うと、
かならず「イスタンブールカード」というプリペイド方式の
ICカードを使用しなければなりません。
イスタンブールのバスでは、現金を受付けてくれません。
もちろん、クレジットカードも使えません。
ICカードは、東京でいうところの、SUICA
大阪でいうところの、ICOCA のようなものというイメージでだいたい間違いありません。
街のキオスクなどで、イスタンブールカードを購入し、
そのカードにトルコリラをチャージして使用する、という具合です。
なお、イスタンブールカードの種類、購入の仕方、注意点などに関しては、
イスタンブールの公共交通機関利用時に必須のイスタンブールカードとは?
という記事を立てて、まとめておきましたので、
そちらの記事をご覧ください。
イスタンブール市内のバスの種類には、大きくわけて3種類ある
イスタンブール市内を走る「バス」として、
ひとくちに『バス』といっても、大きく分けて3種類あります。
① オトビュース
② メトロビュース
③ ドルムシュ
イスタンブールのバス:① オトビュースとは?
これは、要は、市バスです。
市バスでは、イスタンブールカードが使えます。
むしろ、現金が使えません。
クレジットカードも使えません。
つまり、イスタンブールカードのみが使用可能です。
つまり、イスタンブールで市バスに乗るには、
かならずイスタンブールカードを手に入れる必要があります。
イスタンブールカードというのは、
初乗り約 2.30 リラ。
(2018.04.23追記:
イスタンブールではインフレが激しく、
価格はどんどん上がってきており、
現在2.60 リラになっています。
この価格もすぐに上がるでしょう。)
バス乗車運賃は距離に関係なく固定です。
つまり、始発バス停から終点バス停まで乗っても、
はたまた、ひとつだけ次のバス停だけのためにバスに乗っても、料金はかわりません。
所定の時間以内に、別の交通機関でイスタンブールカードを使うと、
割引制度が受けられることがあります。
このバスは、イスタンブール市が運営する公共のバスです。
大抵、座席数は23程度。
乗客定員は50人くらいですね。
乗員は運転手1人のみ。ワンマンバスです。
どんなにこんでいようと、バスの乗り口は、前方のドア1つだけです。
必ずここから乗らないといけません。
ただし、
・幅の広い荷物を入れ込みたい、
・ベビーカーを押している。
・車椅子を入れたい、
・(前方のドアの幅では無理な非常に幅広い体格をしている)
というなどの場合のみ、真ん中のドアを開けてもらい、
真ん中のドアからから乗り込ませてもらうことがあります。
この場合でも、バス前方にある、イスタンブールカード読み取り機に、
カードを読み込ませなければいけませんから、
いずれにせよ、一度はバスの前方に行く必要があります。
バス乗車中の現在地の確認の方法とは?
バス停の音声アナウンスがあることもありますし、
バス内の液晶表示板に、次のバス停が表示されていることもありますので、
そこから、おおよその現在地を『推測』することはできます。
でも、バス内のバス停の音声案内は、数箇所ずれていることもありますし、
どういうわけか、液晶のバス停の表示名が 全て
写真のように「********」となっていることもありますから、
結局は、景色を見て降りる場所を把握するか、
馬並みの地理感覚(馬に目隠しをしてトラックで運んでも、
馬は同じ経路で元に戻り帰るという能力がある)を身につけるかしないといけません。
まぁ馬並みの地理感覚を身につけるのは難しいですから、
景色を見て覚えるか、
あるいは、スマートフォンの地図アプリを見るかしないといけないでしょう。
でも、スマートフォンでも、
GPSの電波を受信できるまでに時間がかかったり、
地下で電波を受信できずに現在地が不明になったりするので、
やはり、一番確実な方法としては、景色を覚えておくことですね。
イスタンブール市バスに乗るには、
まず【バスの降り方】を知らないといけない
バスに乗るのはまぁ簡単ですが、むしろ
バスの降り方を知らないと、全然バスを降りられない!ので、
これは、重要ポイントです。
降りるときは、明確に
「降ります」と意思表示しないと、
(本当に)バスを降りられません。
他の人が降りる所で、自分も一緒についでに降りて、
本当に降りたかったところまで戻る、
なんてことを、いつまでも続けるわけにいきませんからね(汗)。
イスタンブール市バスの『降り方』
既述の通り、バスの【乗り方】を知る重要なステップは、
バスの【降り方】を習得することです。
降りるバス停の前で
「降ります」ボタンを押したら、
そのバス停で止まってくれる確率が高まります(笑)。
でも、確率が高くなるだけで、
本当に止まってくれるかどうかは、
運転手の気分次第です(笑)。
運良く止まってくれても、降車用のドアを開けてくれずに降りれないこともよくあります。
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このときは、「ブラダ イネジェム!」(ここで私は降ります!の意味)
と叫びます(「言う」程度じゃ運転手まで声が届きません。
だから「叫ぶ」んです。)
自分が真ん中のドアから降りたいのにドアを開けてくれない場合、
「オルタ カプ!」((真ん中のドア!)という意味。)と叫ばないといけません。
(もちろん、全文を言いたかったら、
「ショフェール ベイ! オルタ カプ アチャビリール ミスィニズ?」
(運転手さんよ、真ん中のドアを開けていただけないでしょうか?)
と言ってもいいですが、
そんな長ったらしい文を言っているうちに、
バスは発進してしまいます。
だから、「オルタ カプ!」とぶっきらぼうに叫んで、
端的にそれで意味が通じるんなら、それでいいんじゃないでしょうか?)
ちなみに、一番後ろのドアを開けてもらいたいときは、
「アルカ カプ!」(「後ろのドア!」の意味)と叫びます。
特に、後ろのドアの位置から、運転手にあけてほしいことを伝えるには、
それこそ距離が遠いので、「アルカ カプ!」と端的に叫ぶ必要があります。
バス内優先座席について
イスタンブールでは、ご老人に席を譲るのが当たり前です。
特定の椅子が優先座席として色分けしてありますが、
そんな色分けは関係なく、ご老人、妊婦さん達に席を自然と皆さん譲ってあげています。
トルコでの男社会とは
あと、トルコでは、良い意味で、女性が男性に対して控えめです。
これは、日本のような悪い意味での男尊女卑ではなく、
男性が組織のヘッドとして君臨し、
女性はそれをサポートするという、立派な社会制度です。
これは、元々「家族」という構成単位が始まった時からのコンセプトが
現在に至るまで継承されているからでしょう、
男性がヘッド、女性がサポートという感覚は、
実にうまく機能しています。
だいたい、トルコ人は、規則ではなく原理・原則を基準に行動している
日本人以外の『外国人』は、例外の多い「規則」ではなく、
例外の存在しない「原理・原則」で動く人が多いので、
ご老人だからといって必ず席を譲らないといけないわけでもありません。
(なお、【原則】と【規則】の明白な違い、
また、その違いを日本人が決して理解することのできない理由に関しては、
私のブログの圧倒的人気記事
原則と規則の意味の違いを日本人が決して理解できない理由とは?
を御覧ください、)
私が長い間立ってバスに乗っていたときのことです。
椅子に座っていたご老人のご婦人が、
恐らく私が長い間座っていたのを観察していたのでしょう、
そのご老人がバスを降りる時、
私を指名して、
「(他でもない)キミ、ココにお座りなさい。」と、
周りの人 全員にわかるようにして、私を椅子に座らせてくれました。
私が無事椅子に座ったことを確認してから、
安心したように、ご婦人はバスを降りていきました。
ということで、状況に応じて、
お疲れの方が椅子に座れるように配慮しながら、バスには乗ります。
イスタンブールの市バスの乗り方はこんなとこです。
イスタンブールのバス:② メトロビュースとは?
メトロビュースもイスタンブール市が管理していますが、
走る距離が普通の市バスよりも倍くらい長く、また、
途中で高速道路を走行するのでスピードが早いです。
2連結のバスや、2階建てバスがあります。
距離が長い分、料金は倍の
約3.80リラ ~4.60 リラです。
イスタンブールカードが使えます。
現金が使えません。
クレジットカードも使えません。
つまり、ここでも、イスタンブールカードのみが使用可能です。
厳密に言うと、2階建てバスは、メトロビュースに分類されるのかどうかは不明です。
大抵のメトロビュースの場合、降りたバス停のそばに、
イスタンブールカード読み取り機があって、それに読み込ませると、
もし短い距離しか利用しなかった場合、その分の払い戻しが行われます。
近距離しかメトロビュースを利用しなかったら、
この払い戻し制度を利用するといいでしょう。
払い戻しがあるのかないのかは、
読み込ませてみないとわかりませんから、
とりあえず、メトロビュースを降りた所の読み取り機に、
かざすだけかざしてみたらいいんじゃないでしょうか。
イスタンブールのバス:③ ドルムシュとは?
このドルムシュ、というバスは、
ひとくせも、ふたくせも、みくせ、もあるバスです。
ドルムシュは、個人が11人乗りぐらいのバン使って、
特定のルートの旅客輸送をビジネスとしているわけですが、
何せ、個人が事業をしているだけに、
輸送の質、料金、運転の粗さは千差万別です。
ドルムシュでは、イスタンブールカードは使えません。
現金のみ使用可能です。
輸送人数で、ダイレクトに売上、利益が変わってくるので、
満員にならないと、発進してくれないこともしばしばです。
まぁ、ビジネスのことを考えたら、当然のことかもしれませんね。
イスタンブール市内のバスの路線、地図、時刻などを知るのによいウェブサイトとは?
https://www.buradanoraya.com
というウェブサイトがかなりお勧めです。
ブラダン(ここから)オラヤ(そこへ)という意味のサイトです。
今のところ、市バスのルートを知るには、
一番情報量が豊富なサイトです。
イスタンブールのバスに関する注意点のまとめ
イスタンブールのバスには3種類あります。
① オトビュース
イスタンブールカードしか使えない
料金固定
② メトロビュース
イスタンブールカードしか使えない
短距離のみの利用の場合、払い戻しをチャージしてくれることもある。
③ ドルムシュ
現金しか使えない
イスタンブールカードは使えない
人数が揃うまで、ひたすら待たないといけないことがある。
上手にバスを利用して、イスタンブールを探検してみてください。
なお、『バスは酔うから無理』という方が結構おられます。
車酔いをしないで済む
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