度重なるクーデターや、治安の変化など、
なにかと 話題に事欠かない トルコですが、
本日 2017年4月16日(日) 、
トルコの憲法改正の国民投票が実施されています。
投票日 当日の様子や、
憲法が改正されると具体的に何がどう変わるのか等について、
解説いたします。
トルコの憲法改正の主な内容とは?
大統領の権限が大幅に強化されます。
大統領が、国家元首と行政府の長となり、現行の首相職が廃止されます。
大統領が、副大統領 及び 官僚の任免権を持つようになります。
大統領選出後も、大統領は政党に所属できるようになります。
大統領が 予算案を作成します。
大統領の拒否権を覆すためには、議会が絶対多数で法案を再可決することが必要になります。
逆に、万一、自分と反対勢力が大統領を取ってしまうと、
権力を取り返すのが困難になる、
ということの はずなんですけれど。。。
また、議会の定数が 550 から 600 へと増やされます。
議員の任期は、4年から5年へと延長されます。
大統領選と、議会選が、5年に1度、同日に実施となります。
現職のエルドアン大統領について
エルドアン大統領は、2003年に トルコの首相に就任しました。
2014年に、エルドアンは大統領に就任しました。
現状では、「大統領」は形式的な役職に過ぎませんが、
憲法改正によって、「大統領」が 実質的権力を握る役職となります。
今回の憲法改正が可決されれば、
エルドアン大統領は、最長2029年まで大統領を続けることができるようになり、
2003年の首相就任から計算すると、
26年間トルコ政治の実権を握ることができるようになる、ということです。
国民投票前のイスタンブールの様子とは?
憲法改正の投票日の前日までは、
憲法改正に賛成を宣伝する 「 EVET 」派と
憲法改正に反対を宣伝する「 HAYIR 」派とが、
競い合って、大音量の音楽を流したり、
ビラを配ったりしていたので、
ものすごく騒がしかったです。
世論調査によると、「2派の勢力は互いに拮抗している」とのことですが、
現状としては、拮抗しているようには 全く 見えませんね。
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まぁ、世論調査というのは、かなり怪しいものですし、
全世界の投資家達の巨額のマネーもうごめきますから、この辺で。。。
投票日当日のイスタンブールの様子
投票日当日は、政治活動が禁止されているとのこともあって、
昨日までの騒騒しさが、ウソのように、
非常に街は静かでひっそりとしています。
トルコにとっての、我々【外国人】(トルコ語で、「ヤバンジ」という)には、
そもそもトルコの政治に関与する投票権がありませんし、
単に見守る立場にしかすぎませんが、
我々の生活に直に影響を与える問題だけに、
みな、興味津津ですね。
なお、この記事は、
【どの政策に賛成とか、反対】などということに関しては、一切述べずに、
現状・現実を、ただ単に、ありのままに記すだけにとどめています。
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